ブロックチェーン技術の応用で変わる未来|ユースケース一覧

ブロックチェーン技術の応用で変わる未来について紹介しています。ブロックチェーンが可能にする未来をユースケース別に詳細に記載しているので、ブロックチェーン技術の応用について調べる際の参考にしてください。

ブロックチェーンの画像

ブロックチェーンへの期待

ブロックチェーンといえば仮想通貨の代表として「ビットコイン」があります。

ビットコインが、なぜこんなにも注目されているのかというと、その根幹技術である「ブロックチェーン」が様々なビジネスに革命を起こすことが期待されているからです。このブロックチェーン技術が「私たちの生活にどんな影響を与えるのか」を知らずして仮想通貨への投資は語れません。

仮想通貨と言われて、貯蓄・決済・送金以外に何を思いつきますか?何も思いつかなかった方は、最後まで読んでいただくことをオススメします。

今回は、ブロックチェーン技術が応用できるユースケースのいくつかを、具体的にイメージしてみたいと思います。

  • 金融系
  • ポイント/リワード
  • 資金調達
  • コミュニケーション
  • 資産管理
  • ストレージ
  • 認証
  • シェアリング
  • 商流管理
  • コンテンツ
  • 公共
  • 医療
  • IoT

ブロックチェーンの仕組みがわからない方は下記をご覧ください。

初心者でもわかるブロックチェーンの仕組み

金融系

貯蓄

主な仮想通貨には「中央銀行」が存在しない為、勝手に通貨を発行されることなくインフレが起こりにくい通貨といえます。

そのためビットコインはデジタルゴールド、つまり「価値の保存」ができる電子データとして考えられています。

また、分散型ネットワークが堅牢なセキュリティとなっているため、仮想通貨の資産は消すことも、盗むこともできないため、安心して保有しておくことができます。

送金

スマホやパソコンがあれば、個人間で相手に送金するのに銀行は必要ありません。数百円の振込手数料や、数千円かかる国際送金手数料も数円~数十円で送金することが可能です。

さらに、ブロックチェーンが銀行と同じ役割をしているので、24時間相手に送金することができます。

仮想通貨のATMは世界中にあり、受け取り側は24時間いつでもビットコインを法定通貨(円・ドルなど)に換えて引き出すことが可能です。

また、日本の銀行も国際送金ビジネスに名乗りを上げています。現在の送金システムでは国際送金を行う場合、いくつもの金融機関を介さねばならず、少額の送金であっても数千円の手数料を払う必要があります。

これに仮想通貨を利用すれば円→仮想通貨→ドルといったように複数の金融機関を介すことなく他国の通貨と変えることができるようになります。

証券取引

日経新聞の抜粋:日本取引所グループ(JPX)は14日、仮想通貨を支える「ブロックチェーン」技術を応用しやすくするため、証券業界を支援すると発表した。

大和証券グループ本社などに無償で実験環境を提供し、専用サイトで情報も発信する。

株券は電子データ化されているので、証券会社が巨額のコストをかけてデータサーバーなどで集中管理することで、正確性や安全性を担保しています。

この株券をブロックチェーンで生成されたトークンに置き換えることで、低コストで高いセキュリティを担保することができるため「取引手数料を抑えることができる」と期待されています。

また、株主へ保有株分の議決権を付与し、チェーン上で決議を行うことで議決の管理(足し算)も簡単に行うことができます。

これにより少額の株主がいても容易に決議できるため、単元は100株ではなく、0.1株からでも投資できるようになり株式市場の活性化が期待されます。

ポイント/リワード系

ギフトカード

ギフトカードは紙であるため紙幣同様、偽造される恐れがあります。下記のスクリーンショットは、JCBのサイトから転用したものです。

偽造されたギフトカード

例えばギフトカードにブロックチェーンを活用すると、作成されたアセット(トークン)の複製は不可能なのでで、偽造される心配はありません

また、チケットショップなどの買取業者も本物であるかを確認する手間もがかからず容易に換金できるようになります。

ユーザーへの配布や譲渡は、わざわざ郵送する必要がなくメール感覚で送りたい相手に送ることもできるようになります。

チケット

チケットは転売されることが多く、有名なアーティストのLIVEになると正規の値段よりも何十倍も高く売買されています。これは主催者側の意図とは大きく反しています。これにブロックチェーンを活用すると、下記のようになります。

ブロックチェーンを活用したチケット販売 

購入者を会場で認証することができるようになるので、転売が不可能になります。これで、本当にコンサートに行きたい人がチケットを買えるようになればいいですね。

プリペイドカード

難民を抱える地域で、ブロックチェーンを活用したプリペイドカードが発行されています。

ブロックチェーンを活用したプリペイドカード

ブロックチェーン技術を活用したプリペイドカードは、銀行などの仲介業者を交えず個人間で送金できる仕組みとなっているため、身分証明書を持っていない難民でも使用できることが特徴です。

また、このカードそのものが銀行の口座としても機能するため、給与の振り込みとしても利用できるようになっています。

資金調達

クラウドファンディング

日本初のICOとなるCOMSAは、仮想通貨のクラウドファンディングで109億円を調達しました。これは世界でも資金調達額【第6位】にランクインするほど歴史的な調達額となっています。

なぜこれだけの資金が集まったのかというと、仮想通貨の特性も大きく影響しています。ICOはトークンを販売し資金調達を行うわけですが「本人確認の必要がなく、世界中の企業・個人が誰でも参加することができる」というのが最大の特徴だと思います。

COMSAとは、暗号通貨のボラティリティによる会計上、監査上の面倒な作業を解決し、実ビジネスへブロックチェーン技術の導入を支援するICOソリューションです。詳細は下記の動画をご覧ください。

ICOについて詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

ICOの仕組みと投資家・企業のメリットとは

寄付

寄付文化が根付いているアメリカでは30兆円規模の寄付市場があります。また、日本でも1兆円を超えるといわれています。

現在では世界の恵まれない国へ寄付をする場合は、日本赤十字など団体を通して寄付をしますよね。しかし、その団体の活動資金はどこから出ているのでしょうか。

ボランティアで活動できる人はほとんどいませんから、多くの団体が寄付金の中から活動資金を捻出しています。

これもブロックチェーンを活用すれば、さきほどのプリペイドカードなどに直接寄付ができるようになりますので、誰にも手数料を取られることなく現地の方々へ寄付を送ることができるのです。

また、第三者を経由するにしても「誰が、いつ寄付をしたか」だけではなく「いつ、誰に、いくらが届いたか」まで確認できるようになりますので市場の活性化にも繋がると思われます。

すでに「アリペイ」を提供しているAnt Financialは「中華社会救助基金(チャリティー団体)」と協力し活動を開始しています。

コミュニケーション

SNS

Twitter・Facebook・Instagramなどはユーザーが発信する内容の質の低下が問題になっています。主にSNSはニックネームで登録をするので「虚偽の情報」を流すハードルが低いのです。

また、国家機密や企業秘密が流出した場合、本人を特定するのも簡単ではありません。

これを解決するには、全てのアカウントで本人認証を行えば「誰が発信した情報なのか」を明確にすることができるため、有効な手段かと思われますが、企業が個人情報を取り扱うにはリスクが伴います。

それはセキュリティにかかるコストです。ここでブロックチェーンを活用すれば「堅牢なセキュリティ」を低価格で構築することができます。

このセキュリティの高さはビットコインを見て貰えればわかります。ビットコインは10兆円以上の時価総額がありながら、過去に1度たりともセキュリティを破られたことがありません。

その堅牢なセキュリティであるブロックチェーン技術を活用すれば、個人情報の流出を防ぐことができ、ユーザーも安心して個人情報を入力できるようになります。

資産管理

登記

管理者がいなくても正確性や安全性の担保ができるようになるのがブロックチェーン技術ですから「個人・法人・動産・不動産・物権・債権」など不動産登記法や商業登記法などで定められた登記手続きの効率化に繋がります。

また、多額の人件費やデータサーバー費用も削減できるため、国家予算にも大きく影響してくるでしょう。

価値の移転

ブロックチェーン技術は、信頼を管理するのに適しているため、紙ベースで行っていた作業は大幅に削減することができます。 

例えば、外航貨物海上保険などの保険証券は輸出入貨物に対して保険をかけるため、国をまたいで保険証券を譲渡しています。

この譲渡は主に紙で行われているため、時間がかかるばかりか紛失リスクも伴います。これをデジタルアセットで譲渡すれば、時間もかからず紛失リスクは軽減します。

これはゴルフ会員権・車・高級腕時計・ダイヤモンドにいたるまで価値や契約の譲渡が素早く簡単に行えるようになるのです。

ストレージ

データの保管

ビットコインは2009年の運用開始から1度もダウンしたことがありません。

これはP2P技術を使った分散型ネットワークの力により、複数台のサーバーが壊れたり破壊されても、残りサーバーが生きている限りシステムは止まることなく動き続けられるからです。

しかし、パブリックチェーンと呼ばれるビットコインは、誰でも中身を閲覧できる状態になっているため、企業のデータベースとしては問題があります。

その問題を解決するため作られたのが、ブロックチェーンの汎用プラットフォーム「mijin」です。これはすでに2016年から実用化されています。

認証

本人確認

これまでのサービスは、各サービスごとに本人確認が必要でした。これはサービスの「提供側・受ける側」共に面倒な手続きです。これもブロックチェーンで作成されたアセットを個人情報と紐づけることで解決できます。構想は下記の通りです。

ブロックチェーンを活用した本人確認システム

例えば、ネットサービスでは氏名、年齢、住所などを入力しなくとも、公開鍵だけでサービスに登録できるようになります。

また、個人情報を開示することなく、本人を証明することもできるため、居酒屋で年齢確認された場合も身分証明書を提示することなく「二十歳以上である」ということが確認ができるのです。

さらに、面接時に履歴書を持って行く必要もありません。あなたの人生の記録は全てブロックチェーン上で記録されており、産まれた病院から、育った地域、通った学校、そして転職記録や犯罪履歴にいたるまで全ての情報を管理できるようになるのです。

著作権

自分で作曲した楽曲、歌詞などをチェーン上に記録しておけば、誰にも盗用されることなく著作権を主張することができます。

また、スマートコントラクトを活用すれば、再生時やダウンロード時に使用料の請求を行うことができます。著作権者がグループだったとしても、利益配分も予め決められた分配方法で自動的に分配することが可能です。

これは、音楽だけではなく「アート・写真・文章・動画・特許」など、様々な領域において活用することができるのです。このようにメジャーデビューを目指さなくても、個人で小さな経済圏を作ることもできるかもしれません。

公証人

ブロックチェーンを活用すれば、公証人を介さずとも公正証書を発行できます。

例えば、遺書です。たとえ本人が亡くなっていたとしても、それが本物であることが証明されます。さらに、資産はスマートコントラクトにより自動的に相続税を計算し、予め指定された相続人へ相続させることが可能となります。

シェアリング

現在、エアビ―アンドビーのような民泊はシェアリングエコノミーと呼ばれていますが、実際には第三者が仲介しているためシェアリングというよりは「レンタル」に近いものだと思います。

これにブロックチェーンを活用すれば、お部屋のシェアや、車のシェアだって相手の身元がわかるので安心して取引を行うことができます。つまり三者に手数料を取られることなくシェアリングが可能となるのです。

物流管理

サプライチェーン

どんな原材料で、どのように調達し、どうやって製造されたのか、そして出荷された後の追跡など、商品がエンドユーザーに届くまでのプロセスを全て遠隔で監視、記録することが可能です。

さらに、リアルタイムで参加者全員に共有できるのでボトルネックも可視化でき業務の効率化が期待できます。

マーケットプレイス

ネットショッピングで【Aさん→Bさん】へ商品を売る場合、BさんはAさんに代金を支払います。しかし、代金を支払っても商品が届く保証もありませんし、先に商品を届けてもお金を支払ってもらえる保証はありません。

ここで活躍するのがスマートコントラクトです。スマートコントラクトは「予め定めた条件が満たされた時に、自動的に処理を実行する」というものです。

自動販売機の例が有名ですが、自動販売機は「120円を入れて押されたボタンの商品を排出する」このようなスマートコントラクトになっています。

同じように、ネットションピングに応用すると「支払いと同時に商品を発送する」と条件を決めておけば自動的に商品の発送が完了します。

これをチェーン上で行えば、改ざんはほぼ不可能であるため相手を信頼せずとも安心して取引が可能になります。つまり、現在では楽天、アマゾンなどの第三者を通して商品を購入していましたが、ユーザーが個人間で気楽に取引ができるようになるのです。

コンテンツ

ストリーミング

音楽や、映画などは海賊版より大きな被害を被っています。先ほど著作権で、これらをチェーン上に記録することをお伝えしましたが、4K画質コンテンツや、VRストリーミングなどはデータ通信量は大きいため配信するのに大きな負荷がかかります。

これもブロックチェーンであれば、中央集中型ではなく分散型で管理できるため、中央に負荷が集中することなく、ネットワーク全体のデータ通信負荷を減らすことができます。

ゲーム

ドラクエやファイナルファンタジーでも「MMORPG」がありますよね。この中で使われる「ゴールド・ギル」が「現実世界で使えたらなぁ」と思ったことはありませんか?

仮想通貨であればそれが叶います。ブロックチェーンで作成されたトークンをゲームの通貨として使用するのであれば、改ざんは実質不可能なので、ゴールドをギルに変えてFFで使用したり、ギルをオーブに交換してモンストでガチャを回すのも自由自在です。

また、取引所に持ち出して、ビットコインや法定通貨に換えることも出来てしまいます。そう考えれば、引き篭っている廃人だって、トレジャーハンターを職業として生きていくことだって可能になるかもしれません。

公共

市政予算の可視化

ブロックチェーンは、全ての取引内容を分散型のネットワークで誰もが閲覧できるようになるため、ブロックチェーン技術で市政予算を管理すれば「私たちの税金が適切に使われているのか?」「不正はないのか?」などを市民、国民に可視化することができます。

また、監査機関も監査する手間やコストが削減できるため、大きな予算削減が期待できます。

投票

例えば選挙の場合、開票は人の手で行う為、改ざんや意図的な集計ミスなどがあります。また、インターネット投票を行うにしてもハッキングの恐れがあります。

これにブロックチェーン技術を活用すると、本人認証により正確性は担保されるうえ、堅牢なセキュリティによりデータの改ざんは不可能になります。また、全国民が取引記録を閲覧できるため従来のシステムに比べ透明性が高くなります。

一部の記事で衆議院選挙の投票数は5500万あるので、「ビットコインのブロックチェーンで投票を行うと1秒間に7トランザクションしか処理ができないため、投票を終えるまでに90年かかる」という話を目にしました。

しかし、これには誤りがあります。ブロックチェーンは1トランザクションへ複数の取引をまとめることもできますし、プライベート型のブロックチェーンを活用すれば1秒間のトランザクションは秒間数千桁を処理できるようになります。

税金

最近ではZEN(JPYZ)というトークンを円とペッグ(為替レートを一定に保つ)させるという実証実験が行われています。

このZENが日本円とペッグできることが証明され、日本円がトークンに置き換われば、送金時やアプリケーション使用時に税金を徴収することができます。

家を買う時、車を買う時、住民税から所得税・消費税に至るまで、項目ごとに異なる税率で計算し自動的に徴収する事が可能になるのです。

例えば「賃料を送金する時は住民税〇%」というような手法で徴収でき、脱税は不可能であるため平等に税金を徴収できるようになります。

生活保護

英国の「Everledger」という企業は、個々のダイヤモンドを識別しブロックチェーンに記録しています。

このように衣食住をデジタルアセットで管理することができれば、生活保護を受給している方へ簡単に現物支給できるようになります。

さらに、支給したアセットは転売ができないように制限をかけることも可能ですし、ギャンブル依存症だったとしても、受給したお金はギャンブルには使用できないという制限をかけることもできます。

医療

医療情報

産まれてから今に至るまで「一つの病院にしか通院したことがない」という方はほとんどいないのではないでしょうか。最近では複数の医師に診察をしてもらうよう促す動きもあります。これはセカンドオピニオンと呼ばれています。

これまで診療された医療記録は各病院のカルテに保管されていますが、この医療記録を医療機関同士で共有しようという動きが国内でも進んでいます。

例えば、旅行先で診療する場合も、過去の病歴やアレルギー、現在服用している薬などを速やかに把握できるので、診療に役立てることができます。

また、故などで救急搬送された場合も、患者本人の意識が無かったとしても免許証やマイナンバーを所持していれば、輸血を行うのに血液型を調べる必要も無く速やかに診療を始めることができるようになります。このスピードにより助かる命もあるかも知れません。

こういった高度なセキュリティが必要な情報の管理も、ブロックチェーンを活用すれば人的リソース、人件費、その仕組みの構築・維持にかかる膨大なコストをかけることなく、運用できるようになります。

IoT

IoT

IoT(モノのインターネット)では、全てのモノとインターネットが繋がれば接続先が増え、トラフィックが膨大になるにつれてサーバ側に処理が集中してボトルネックが発生しやすくなります。

これを、一つデータベースに集中させるのは負荷大きいため、ストリーミング同様に分散型ネットワークで管理することにより負荷を分散することができます。

また、分散型ネットワークは複数のノードが機能を停止しても、残りのノードが稼働している限りゼロダウンタイムで稼働できるため、多少の障害ではサービスが停止しないという「耐障害性」を持ち合わせます。

自動運転

さいごに、こちらの動画をご覧ください。この「Vimana(ヴィマナ)」は、ブロックチェーンで管理された無人エアタクシーです。IoT×ブロックチェーンはすでにここまで進化しています。

まとめ

いかがでしたか?

ブロックチェーン技術は、膨大なコストを払って構築してきた中央集権的な第三者機関(中央機関)を不要とするものであり、信用を担保するビジネスや、高度なセキュリティが求められる様々なビジネスへ応用できます。

さらに、その分散型ネットワークへ参加するのに、冗長的な情報システム、運営、メンテナンス費用、維持するための従業員を必要としないので安価に構築することができるのです。

これが、そう遠くない未来、私たちの身近に起こるブロックチェーン革命です。ちなみに、このブロックチェーン革命はビットコインでは実用的ではありません

これらができるのは、アルトコイン(ビットコイン2.0)と呼ばれる「ブロックチェーン技術で何ができるのか」ということを考えられて設計された仮想通貨に限ります。具体的には「イーサリアム」「NEM」がそのような通貨に該当します。

これから仮想通貨投資を始める方は、こちらも合わせてご覧ください。

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