【仮想通貨の仕組み】ブロックチェーンをわかりやすく解説
仮想通貨の仕組みの一つである、ブロックチェーンについて解説しています。仮想通貨は全世界で1500種類以上もあると言われていますが、主に仮想通貨の信頼はブロックチェーン技術にて成り立っており、信頼を担保しています。今回は、一番初めに作られた仮想通貨ビットコインを例に、ブロックチェーンの仕組み解説していきます。
ブロックチェーンとは
ブロックチェーンとは分散型台帳や、分散型ネットワークと呼ばれ、取引履歴(トランザクション)を分散共有し監視しあうことで、取引の正当性を担保する仕組みのことです。
このような仕組みのことを【Peer to Peer(P2P)】といい、第三者を介在することなくユーザー同士、直接取引ができるようになります。
例えば、誰にかにお金を送る時は銀行から送金しますよね。インターネット決済ではクレジットカード会社を介していますし、着払いでも宅配業者にお金を払います。
仮想通貨も同様の仕組みです。このように考えると、手渡さない限り本人に直接お金を払っていることは、少ないことがわかります。
ブロックチェーンの仕組み
図のように 【キティ→ポチャッコへ10BTC送金】という取引(トランザクション)を投げると、ノードが過去のブロックとの整合性を確認し、いくつかの取引をまとめてセットで承認します。
万か一、過去の取引データが改ざんされていた場合はハッシュ値が変わるので、新しいブロックの承認時に不正が発覚し排除されます。
このように、分散型ネットワークに繋がっているノード(ノード=サーバー)が協力してブロックチェーンを作り上げ、常に正しいデータだけが共有されているのです。
この承認作業はブロック毎に誰が承認するのかを「合意形成」のアルゴリズムにより決定しています。
合意形成の種類
- Proof of Work(POW)
問題の答えを一番初めに見つけた人が承認権限が得られるアルゴリズム
- Proof of Importance(POI)
多くの取引を行っている重要性が高い人が承認権限を得られるアルゴリズム
- Proof of Stake(POS)
たくさん仮想通貨を持っている人が承認権限を得られるアルゴリズム
ビットコインは図のように、Proof of Work(POW)で設計されています。この作業を行ってくれたノードには報酬としてビットコインが支払われます。このブロックを記録していく作業を「マイニング」と呼びます。
今までは、サーバーが壊れてしまったら全てのデータが消えてしまいますが、ブロックチェーンはノード全てが同じ内容の台帳を持っているので、全てのノードが同時に破壊されない限りデータが消えることはありません。
理論上、一度チェーンに書き込まれた情報は半永久的に残ります。
ブロックチェーンの使い道
ブロックチェーンには様々な使いみちがあります。
決済・送金
分散型台帳というだけあって金融機関と相性の良い技術です。スマホやパソコンがあれば、相手に送金するのに銀行は必要ありません。
ブロックチェーンが銀行と同じ役割をしているので、24時間相手に送金することができます。
証明
例えば「2017年4月11日渡部健と佐々木希が入籍した」と、チェーン上に記録を残しておけば、永久にこの記録は残ります。
婚姻届を提出する必要もありません。また、遺書などを残す場合も、公証役場に頼まなくともブロックチェーン上に記録を残しておけば「その内容が本物である」ということを証明することができます。
契約
契約をチェーン上で記録をしておけば、変更できず、改ざんもできない契約を行うことができます。
ユースケース詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。
ブロックチェーン技術3つの魅力
ブロックチェーン技術にはユーザーのメリットにつながる、主に3つの魅力があります。
1.中央集権化を防げる
1つ目の魅力は中央集権化を防げる点です。円やドルなどの法定通貨は、中央銀行の意向で発行量が左右されます。
一方、ブロックチェーン技術が基礎となっている仮想通貨システムでは、中央管理者が存在せずむやみに発行されることはありません。過剰発行による通貨価値の下落が発生しない点が魅力といえます。
2.低コストで海外送金が可能
2つ目は、低コストの海外送金などが可能になることです。中央管理が必要となる送金システムはシステム開発やセキュリティ対策などに多額の資金が必要となるのが一般的です。
ブロックチェーン技術を採用することで、多額の開発・セキュリティ投資が不要となるため低コストの送金が可能になります。
3.データの改ざんができない
3つ目は、データの改ざんができないことです。ブロック内の取引データを改ざんする場合は、世界中の端末で共有されているブロックをすべてハッキングする必要がありますが、そんなことは事実上不可能でしょう。
ビットコインを知る
ブロックチェーンの仕組みを理解したのであれば、ビットコインのほぼ全てを理解したのと同じです。このブロックチェーン技術を使って、一番初めに作られた通貨が「ビットコイン」なのです。
ビットコインの分散型ネットワークは約7400台のノードで構成されており、この全てを同時に止めることは現実的に不可能ですから、あなたの資産は消すことも、盗むこともできません。
ビットコインの特徴は2100万枚と上限があることです。ビットコインの発行アルゴリズムは初めから設定されています。
現在は1ブロックごとに12.5BTCが発行されていますが、約4年に1度この報酬は半減します。次の半減期後は6.25BTCとなり、おおよそ2140年頃に2100万枚すべてが発行されると考えられています。
全てが発行された後は、取引で行った手数料のみがマイニング報酬となります。
アルトコインを知る
アルトコイン(altcoin)とは、一般的にビットコイン以外の仮想通貨を指します。ビットコインは主に「通貨」を目的として作られましたが、アルトコインは通貨以外の役割や機能を持たすことを目的とした仮想通貨です。
ブロックチェーンの特性を活かした「分散型アプリケーションプラットフォーム」や、自動的に契約が履行される「スマートコントラクト」などが注目されています。また、ビットコインに匿名性機能を付けたような仮想通貨もあります。
このようにビットコインでは難しいことや、ビットコインではできないことをアルトコインはできるようになります。ビットコインに慣れてきたら、アルトコインへの投資も考えてみてはいかがでしょうか。
アルトコインの詳細をもっと知りたい方は下記記事をご覧ください。
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※本記事の意見や予測は、投稿者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨するものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でお願いいたします